➀【明治20年代(1890年代)の古写真】→➁【AIによるカラー化】→➂【令和元年(2019年)春】→➀→➁→➂→➀....
2.古写真に写っているもの (クリックで新しいタブが開きます)
3.解説
中央に写る建物とその左の木造建築群は、二の丸にあった「松本中学校(現松本深高校)」校舎で、その増改築記録からこの古写真の撮影時期が明治二十年代後半と特定できました。
写真の右上方には、令和の国宝指定第一号となった「開智学校」校舎が見えます。現在地に移転する前は女鳥羽川南岸のこの位置に在りました。
写真の中央上部には「本町通り」が写っており、拡大すると人々が行き交う様子もうかがわれます。
「本町通り」の手前は「大手門」が在った場所で、「警察署」や「郵便局」が新たに建てられました。上の画像中「警察署」の〇の中に見える鐘楼は「本願寺松本別院」のもので、これらの施設は明治21年の大火により周辺が焼失した後に建てられたものです。
現代の写真では、オフィスビルやマンションが立ち並び、往時と同じ場所とは思えない様子です。しかし城内では「南外堀」の復元事業が進んでおり、いずれ水を湛えた姿が蘇ることでしょう。
4.他の方角へのリンク
・松本城天守閣からの眺望景観 今昔【東】
・松本城天守閣からの眺望景観 今昔【西】
・松本城天守閣からの眺望景観 今昔【北】