今回は「(松本名所)深志神社境内 Fukashi Shrine」というタイトルの絵はがきをご覧いただきます。
撮影時期は明治40年頃。
「深志神社」は「まつもと市民芸術館」の西側に位置する歴史ある神社で、市民からは「天神様」とも呼ばれています。
画像をクリックして拡大してみてください。子どもたちの後ろにはナント乳母車があります。ちょっと驚きました。
「Street View」で現代の様子と比べてみましょう!
拝殿や鳥居の位置は、ほぼそのままですが、よく見比べてみると特徴的な狛犬や石灯籠が手前に移設されていることが判ります。
撮影場所は、中央の赤マーカー付近から東方向(右側)です。
もう一枚、この付近で、明治30年代前半に撮影されたと考えられる古写真があります。
5月1日の投稿「縄手から千歳橋方面」の写真とセットのものです。
上の「Street View」で、少し手前に下がってみると、現代の様子と比較ができます。
さて、今回は絵はがきの宛名面もご紹介します。
消印は明治42年(1909年)6月15日。
宛先は児童文学者の「巖谷小波(いわやさざなみ)」さん。一説には「金色夜叉」の貫一のモデルとなった人物だとか。
松本の方と交流があったのですね。
差出人:松本市白板の折井さんは、もしかしたら「犀川通船(折井合名会社)」の関係者かもしれません。
※110年前の手紙なので、個人情報保護法に抵触しないと判断しています。