先週7月10日(水)・11日(木)に、松本城ゆかりの「松本神社」にて例大祭が催されました。
私も11日に参拝し、本記事投稿のお許しをいただいてまいりました。(つもりです...)
歴史や背景まで書くと長くなりますので、今回はビジュアル中心にご案内します。
松本神社の境内、本殿の西側に「若宮八幡社」があります。
ちょっと失礼して側面に廻りますと、古いお社の上部が見えます。
このお社は、当初から此処にあったのではありません。
大正3年(1914年)9月に、松本城二の丸から松本神社(当時は「五社」と称していた)境内に遷宮されたものです。
(松本市史(下巻)昭和8年刊より)
遷宮前の「若宮八幡社」の様子は、当サイトのトップページ・スライドに用いている、この写真に写っています。
(松本城天守6階より、北西方向を明治20年代後半~明治34年の間に撮影)
神社部分の拡大です。(クリックでさらに拡大できます)
スライドで、現在の様子と比べてみましょう。
左脇に当時のまま写る「大ケヤキ」にもご注目。これはまさに「御神木」ですね!
画像の中央にある比較的大きな建物が「拝殿」、その手前が松本神社に遷宮されたとみられる「本殿」です。
「みられる」と書いたのは、「本殿」が木の陰にもう一社あったからです。
幸い、古写真に写るお堀の水面が鏡のような状態のため「もう一社の存在」を確認することができます。
水面の上下を反転させ、色調を明るくした画像がこちらです。
今度は、補助線を引いてみます。
次の画像は後の時代の古写真で「いただきもの」ですが、社殿の屋根が二つ写っています。
松本神社に遷宮されたのがはたしてどちらの社殿であったのか、引き続き調べてみたいと思っています。
この二社の社殿が建ち並ぶ姿は、地上から見るとどのような様子だったのでしょうか?
近隣の複数の史跡から、そのヒントを見つけることができます。
「松本城の若宮八幡社(2)」ではそのお話や、歴史についてご案内いたします。